夏、合宿だ。
この、少年サッカーチームには、年に何回か大きなイベントがある。
「初蹴り」「お別れ会」、そして「合宿」だ。
今年も、先週末、7月15日(土)、16日(日)に、その大きなイベントの一つである「合宿」が行われた。
このチームの合宿の特徴はいくつかある。
・参加者は、1年から6年までの希望者。
低学年であっても、身の周りの基本的なことができ、大人の話を聞くことができれば参加可。
・大人は、コーチ、保護者会の役員、そして希望者。
子供だけで出すには不安な保護者の同伴も可。
・朝出て、翌日のお昼まで。午後、4時ぐらいには高崎に。
・他チームとの交流は一切なく、単独の合宿。
実際、どんな合宿なのか、時間を追ってざっと紹介する。
朝6時半集合、大型バスと、保護者の車数台で、合宿地「菅平」へ。
到着すると、ホテルの横のグラウンドで、夕方まで、コーチ、保護者まで加わって試合形式のゲーム。
合間には、スイカ割り、キックスピード。
翌日午前は、4チームに分け、チーム対抗抗ミニゲーム。
そして帰路に。
こんな内容なのだが、この1日半に、「夏合宿」の魅力が満載されている。
その1つが、縦割りのグループ。各部屋、6年生のリーダー、サブリーダーのもと、低学年まで程よくばらつくように組んでいる。6年生のリーダー、サブリーダーが、言うことを聞かない低学年を束ねながら、2日間を過ごす。
親の言うことを聞かない低学年の子供も、6年のお兄ちゃんの言うことなら聞く。聞かなければげんこつや蹴りが入ることもあるが、やっぱり、6年生は怖いということか、結構素直に言うことを聞く。今は、兄弟のいない子も多く、高学年は高学年なりに、低学年は低学年なりに、「面倒を見る」、「従う」という体験をするいい機会になっていると思われる。
低学年の子も、何年かこの体験をしているうちに、高学年になったらどうしたらいいかを覚えていくのだ。
2つ目が、ミニゲーム大会だ。
合宿前から準備は進められている。子供たちを、4つのチームに分け、15分1本の総当たりでの順位を競うというものなのだが、このグループ分けは、ノボル監督が、合宿前日までに、4チームの戦力が均等になるように、前年までと同じメンバーの組み合わせにならないように、決め、当日の往路のバスの中で、他のコーチがバランス的に問題ないかをチェックし、最終的に決まることになる。
初日の練習が終わった、夕食後、全員がコンベンションホールに集まり、子どもたちのミニゲームは始まる。
まずは、チーム分け。
ノボル監督が一人一人名前を読んでいく。「Aチーム一人目は・・・」、(拍手喝采)、「Bチームは、・・・」「Cチームは・・・」「Dチームは・・・」。「次に2人目、まずDチーム・・・。」「Cチーム・・・」・・・。という具合に、盛り立てながら発表していく。
全員が、発表された後、「キャプテン決め」。チームごとにキャプテンを決めるわけだが、それぞれのチームがそれぞれの決め方で込めていく。誰がいいか挙手をして決めているチーム、誰かの一言ですんなり決まっていくチーム、なりたい人が挙手をし、手を上げた人でじゃんけんで決めているチーム。決まったキャプテンを見ると、6年生のエースであったり、逆に、最小学年のマスコット的な子供であったり、これも、また、それぞれ。
次に、4人のキャプテンが、順に封筒をひいていく。まるで、テレビで見たドラフト会議のようなのだが・・・。
引くのは2種類の封筒。1つには、「1~4」のかかれた紙、試合の順番を決めるためのもの。
もう一つには、監督の名前が。監督は、コーチ陣から4人事前に決めておき、その4人の名前が書かれている紙の入った封筒。そして、チームごとに監督が発表されると、また、拍手喝采。
続いて、「チーム名決め」。チームごとに用意された1枚の紙に、サインペンで各々の名前を書き、その上にチーム名を。
これ、時間とその年の盛り上がり具合によってそれぞれなのだが、その時々の子供たちの興味が現れておもしろい。
今年は、「強いぞSSC」「FC提箸」「サンシャイン田村」「マンチェスター唯テッド」(時間もなかったのでいまいち?)
「サンシャイン田村」は、お笑い芸人「サンシャイン池崎」からか、自分が監督をしたチームでも「サンシャイン・・・」という案が出たので子供たちの興味対象のようだ。監督のタムラさんのキャラとも相まって決まった模様。「マンチェスター唯テッド」は、もちろん、マンチェスターユナイテッドに、チームのメンバーであるユイトの名前からとっている。うちのチームも、普通のサッカー好きの子供もいる(?)ということで一安心。
最後に、各チームのキャプテンが、決まったチーム名とチームの意気込みを発表。年によっては、ここでメンバーが一人一人抱負を語ることも。また、決定したチーム名の理由を発表することも・・・。
約、45分ぐらいの時間の中で、明日への準備がこのように行われる。
そして、翌日。長くなったので、続きは、次回・・・。