【ジョウビタキ】在宅 鳥図鑑

スズメ目ヒタキ科 撮影月:1,2,3,10,11,12

 坂のある町、自宅の前の急坂を自転車が降りていきます。キーキー、キーキーといいブレーキ音。
 また自転車が降りていく、と思っていたところ、ある日、それが自転車のブレーキ音でないことがわかりました。ジョウビタキです。ジョウビタキが道路の方に移動しながら、留まった枝先で鳴いているのです。秋の終わりから春先まで、自転車のブレーキ音は乾いた空気の中、坂道を下っていきます。

 雌雄がはっきりしています。オスの頭頂部は灰白色で、メスは頭からの上面は灰褐色です。
 初めてジョウビタキを撮影したのが、左の一枚。2021年1月16日、西側の貯水槽の跡地のちょっと手前にある、水道管の先のようなものの上にちょこんと・・・。ここと、5メートルぐらい離れた木の間を行ったり来たりしていました。黒とシルバーと茶の三色のコントラストの鮮やかさ、目を見張るものがありました。図鑑を見ると、メスは全く別の鳥のようです。でも、それらしき鳥は・・・。
 11月6日、ひと夏が過ぎ、次のシーズンになって初めて、メスの撮影ができました。オスの撮影ができた日、メスの撮影ができた日、オス・メスともに撮影できた日が続けました。以下は、12月11日に撮影したオスとメスです。縁深き仲なのかもしれません。
 また、偶然にも、メスが水道管の先にとまった写真も2022年3月4日に撮ることができましたので、オス・メス並べてみました。

 冬鳥です。冬の間、家の周りばかりでなく、坂を下っていく先で、道路を横切ることもあります。冬の坂のある街に彩を添えてくれます。

 ジョウビタキのジョウは上等なヒタキの「上」であるという説が一般に受け入れられているようですが、このヒタキの頭が白色なので、尉(ジョウ:翁)のようなヒタキであるとしているという説明もあります。(「鳥名の由来辞典」菅原浩・柿澤亮三編著参照)

(2025年7月19日記)


撮影年月101112
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年