積んどく日誌 2021.02.10

 読書日誌、そんなことを夢見て、はや六十過ぎ。既に所有する書籍の始末ができず、妻には「死んだら全部ごみで、捨てるだけでも大変なのよ。」と言われ、それでも、密かに書店で買ってきたり、本棚の奥から、なぜか、今読もうと持ち出してきたり、・・・。
 ということで、今、一番手前に積まれている本を、いくつかご紹介です。

・「生物と無生物のあいだ」
         福岡伸一著 講談社現代新書
 この時期、読んでおかないとなぁ、と思い書棚から掘り出してきた一冊。2009年1月の第21刷だから、10年以上眠っていたことになる。福岡先生の「動的平衡」は昨年10月に読書会の課題図書として読んで、この「生物と無生物のあいだ」はすぐにでもと考えていながら、今に至っている。

・「仕事本 わたしたちの緊急事態日記」左右社編集部編 左右社
 朝日新聞の書評欄で見つけて購入。その前に「武漢日記」を読んでいたこともあり、日本での緊急事態宣言の際の皆さんの状況を確認しておきたいとの思いもあり、コロナの第二派の時期に、毎日2人分ぐらいと考え読み始め、途中で止まりながらも、あと14人分まで。ホストクラブ経営者のこころの格闘がなんとも痛ましかった。今月中に、読み終わるかなぁ。

・ちゃぶ台6 ミシマ社
 ちゃぶ台は1号から買い始め、気に入ったものがあればと、数号購入している。1号は神田の三省堂で見つけ、こんな雑誌もあるんだと、地方とのギャップを感じたが、現在は高崎の戸田書店にも置いてある。
 ちなみに戸田書店のレシートには「ビジネス書」という区分けをされている。自分は、文芸雑誌ぐらいのつもりで手元に置いているのだが、・・・。虫食い状態で読んでいるのだが、平川克美「止むを得ず、贈与経済。」が身につまされる。

・「日本習合論」内田樹著 ミシマ社
 ちゃぶ台と同じミシマ社から出版されている内田樹先生の本。福岡先生の本のところでお話しした読書会の次回課題図書。次回は四月なのだが、自分が発表担当でもあり、読まなくちゃ、と積んである。ちなみにこの読書会「ぐんまたつるしゃくらぶ」という、内田樹・釈徹宗両先生の講演会の参加者を中心とする読書会。前橋の教会で年4回開催。

・「雨過ぎて雲破れるところ」佐々木幹郎著 みすず書房
 2007年に出版された詩人の佐々木幹郎の「週末の山小屋生活」と副題のあるエッセイ。何でこんな本があるのか自分でもよくわからないが、書棚(というより段ボール箱)の中から見つけ、今ここにある。「山の上しごと室」と題した自宅しごとで、半分暮らしている現在、佐々木幹郎の嬬恋での生活記が目に留まったということか。まだ、読み始め。

・ポケット図鑑「日本の鳥300」 叶内拓哉著 文一総合出版
 最近、自宅の庭から野鳥を撮ることにはまっており、撮った野鳥の名前を確認するための必携書。以前から持っていた「フィールドガイド 日本の野鳥」のイラストも特徴がデフォルメされている部分があり、役には立っているが、やはり写真の図鑑の方が、写真で撮影したものと比較するには適していると思われる。撮影した鳥の写真は、Twitter「観音山日乗」とFaceBookにアップ、1か月分まとめ、HPにもアップしているのでご覧いただければありがたい。

 今回は、この6冊ですが、次回はいかがか。その時々の関心のありかが、分かってもらえるのかと思う。なによりもこれなら続きそうであるので・・・。