【はじめに】在宅 鳥図鑑
2021年1月、コロナ禍の中で、「在宅バードウォッチング」と称し、自宅での鳥の撮影を始めました。
現在、高崎市の郊外、観音山丘陵に住んで、35年近くなります。日々、自然に触れながら、鳥の声を聴き生活をしています。
観音山の北面にある自宅の南側は、段々を利用した花壇、その上の斜面、空き地、さらにその向こうは木々が生い茂っています。北側は、家々の屋根を見下ろしながら、高崎、その先に前橋の街並み、さらには赤城山が真正面に見えます。東には、急な坂道と坂道に沿って隣家。西側は、既に30年以上も使われていない貯水槽とその周囲の草地。15分ほど歩けば、観音山野鳥の森。このような環境にある我が家の周りでは、日常的に鳥の鳴き声が聞こえています。
鳥に囲まれての生活があたりまえのなかでも、30年以上、カラス、ウグイス、ホトトギス、コジュケイ、キジバトなど、鳴き声が特徴的な鳥以外は、どんな鳥がいるのかも詳く知りませんでした。
コロナ禍の中で、「在宅」という言葉で社会生活が制限される中で、自宅のベランダで、家の南側の段々の上にあるエゴノキを見ながら、そこに留まった鳥が撮れればと思い、手持ちのiPhoneで撮ってみました。その画像には、鳥は写って言いましたが、表情を識別できるものではありませんでした。これを機に「鳥が撮りたい」。「素人でも簡単に鳥の写真が撮れるカメラ」、家電量販店を2つほど回り、私にも撮影できそうなカメラを見つけました。
撮りたいと思った鳥を見つけたら、カメラを部屋からとってきて、パシャ。このようなスタンスで、2021年1月から家の敷地の中から、鳥たちを撮り始めました。どんな鳥がいるだろう、そんな思いで1年半、2022年6月まで、時間が許せば鳥に向かってシャッターを切っていました。データをパソコンに取り込み、野鳥の本やインターネットで調べ、鳥の種類ごとに、EXCELに撮影日を整理しました。42種類の鳥が撮影されていました。
その後も、頻度は減りましたが、鳥の撮影を続け今日に至っています。
当初、これらの写真のいくつかは、X(当時はTwitter)にアップし、それを自分のホームページである『観音山日乗(かんのんやまにちじょう)』で表示していました。数年前、Xの仕様が変わり、ホームページ上にうまく表示できなくなってしまい、今後どのようにしたらいいかと検討していました。それならば、と考えたのが、この『在宅鳥図鑑』です。この場所で、どれだけの鳥がいるか。そして、撮影を通してその鳥たちとどのような関りを持ったか。これらを、写真と文章で残せたらとの思いで始めました。
この『在宅鳥図鑑』は以下の通りです。
・自宅の敷地内(あるいは、数メートル程度、敷地外に出ているものも、まれにあります)で私が撮影したもの。
・どんな鳥がいるかは、撮影した写真を図鑑・インターネット等で確認することで進めました。
・目視、鳴き声等で、確認できていても、撮影できていないものは未掲載。
・写真は素人、鳥の研究者でもないのでこちらも鳥の学術的な部分も素人。
・参考までに撮影できた年月を表にしてありますが、それ以外の時期にいなかったということではありません。
私の撮影技術の未熟さから撮影できなかったものも多々あります。
(2025年6月9日記)