2017年6月30日 / 最終更新日時 : 2026年5月30日 sage-mng 30/60 晩夏 前頁 / 次頁 / 再表示 ――ひぐらしはいつとしもなく絶えぬれば 四五日は〈躁〉やがて暗澹 岡井 隆 ―― 蝉が 不安定な鳴き声とともに 網戸にあたる。 寝入りばな 不意をつかれた けたたましさに眠れない。 散歩の途中 道端に犬が何かを見つけ くわえようとする 羽音とともに突然動き出す、ひぐらし 残酷なまでに残酷な犬と 季節。 すずしさを感じる朝の散歩 蝉の鳴き声が聞こえないと ふと気づく 晩夏か。 鳴く蝉の数だけ 夏の死はある。 前頁 / 次頁 / 再表示 Facebooktwitter